スピッツ『紫の夜を越えて』歌詞について
スピッツがデビュー30周年を迎え、「紫の夜を越えて」のMVが公開されました。
それに伴い歌詞の意味も考えてみました。
曲を聴きながらどんな意味なんだろうと考え、何度も曲を聴いていますが、聴くたびに良い曲だなと感じます。
あくまで自分の考えなので、的外れなことを書いているかもしれません。
そこはご了承ください。
そこは同感、ここは違うでしょ、と感じていただけたらと思います。
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君が話してた美しい惑星は
この頃僕もイメージできるのさ 本当にあるのかも
いつも寂しがり 時に消えたがり
画面の向こうの快楽 匂いのない正義 その先に
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MVでは女性がスノードームを手にしています。
これがおそらく"惑星"を表現しているのでしょう。
「君が話してた」と過去形になっていることから、もう彼・彼女はいない(別れた/この世にはいない)ことが想像できます。
「画面の向こう側の快楽」はもうスマホで撮った写真しか残っていない、そんなところでしょうか。
「匂いのない」からも実物ではなくそういったものと思われます。
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紫の夜を越えていこう
いくつもの光の粒 僕らも小さなひとつずつ
なぐさめで崩れるほどのギリギリをくぐり抜けて
一緒にいて欲しい ありがちで特別な夜
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メインのサビです。
なぐさめられて崩れるほどって、分かります。
悲しい時に慰められると余計に泣きたくなることがありますよね。
それだけ辛い状況であるのでしょうか。
ありきたりでいいから一緒に居たい、それが特別だと感じるのも分かります。
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溶けた望みとか敗けの記憶とか
傷は消せないが続いていくなら起き上がり
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この先もずっと一緒に居たいと思っていたけどそれが叶わなかったのでしょう。
辛くても立ち上がって前に進んでいこう
この次のサビに繋がる歌詞ですね。
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紫の夜を越えていこう
捨てた方がいいと言われた メモリーズ強く抱きしめて
従わず得られるならば砂の風に逆らい
再び生まれたい ありがちで特別な夜
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マサムネさんお得意の表現かと思います。
野暮とかムダとかそんな言葉を使うことがあります。ただ、そんな言葉も逆手にとってプラスの表現にしています。
自分にとっては必要なんだ、そう感じられます。
またありきたりな日々をあなたと過ごしたい、そんな意味でしょうか。
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袖をはばたかせ あの惑星に届け
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「あの惑星」ということはあの世でしょうか。
もう彼/彼女はこの世にはいないけど、自分のまたありふえた夜を過ごしたい想いがあの世にいるあなたに届いたらな
そんな意味合いなのかなと。
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少し動くのも恐れてた日々突き破り
紫の夜を越えていこう いくつもの光の粒
僕らも小さなひとつずつ
なぐさめで崩れるほどのギリギリをくぐり抜けて
一緒にいて欲しい 遠くまで潤み始めた目を開いて
紫色の夜を越えて
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少し動くのも恐れてた日々ということから、悲しい出来事があって引きこもっていたのでしょうか。そんな日々を突き破って前に進んでいこう
「潤み始めた目を」からも、涙目だったことが感じ取れます。
そして、タイトルにもなっている「紫の夜」
以前の記事にも書きましたが、「一喜一憂した後に、この曲を耳にされた方々が今後少しずつでも霧が晴れて、明るい方へ向かっていけるイメージを持ってもらえたらという思いで作りました。 」
マサムネさんはそんなコメントをしています。
まだ気持ちは悲しかったりモヤモヤしていたり、そんな状態を「紫」と表現しているのでしょうか。それを乗り越えて明るい気持ちになれたら。そんな曲だと自分は解釈しました。
歌詞の意味を考えるだけでワクワクしますね。
どうしたらこんな表現が出てくるのでしょうか。